【側弯症】手術を受けた理由、術前検査と処置
現役看護師が側弯症手術を受けようと決めた理由
側弯症の診断
小学校で毎年行われる定期検診で側弯症が発覚しました。
しかし私の両親は病院嫌い_:(´ཀ`」 ∠): 「子供がコルセット生活なんて可哀想」と整形外科の受診はさせてもらえませんでした。
その代わり、親が紹介したカイロプラクティックや整体に通っていました。
カイロプラクティックや整体の先生たちも皆口を揃えて「側弯症の手術は最悪だ。背中が曲げられなくなって生活が不自由になる、危険だ」と言うので私もその言葉を信じきっていました。
ただ、ある先生は「もし手術を受けるなら骨の固まる28歳までに受けなさい」と言っていて、なんとなくその言葉はぼんやり覚えていましたが「あと10年もあるし〜」と受け流していました。
側弯症による症状が出てきた
一般的な側弯症の症状としては、
- 外見上の異常
- 変形による背部痛や腰痛
- 神経症状
- 呼吸器症状(肺や心臓を包む胸郭の変形により肺活量減少、息切れ)
大体これらの症状が挙げられますが、私は幸いそれらの症状はなく過ごしていました。
看護師が動き回る仕事だったので逆によかったのかもしれません。患者の移乗なども難なくこなしていました。
しかし美容看護師として働き出して1年程経過した頃に、肩こり、首の痛みがひどくなってきました。痛いというよりも詰まるという感覚です。
それと呼吸困難感も出てきたのです。歩いている最中、息切れで立ち止まることが増えました。息を吸っても酸素を吸っている感覚がなくて、両肩をあげて必死に呼吸していました。
その時点で27歳。このままではまずいと思い手術を視野に入れるようになりました。
見た目の問題
右の肩甲骨が出ているタイプでしたが服を着ていれば目立ちませんでした。
でも堂々と水着を着られる友人を見ては羨ましいと思ったり。右から見ると猫背に見えるので気になる人と歩く時は自分が右側を歩いたり。。
そんな中彼との結婚が決まり、「背中の開いたドレスをかっこよく着たいな〜」とか色々な想像を膨らませます。やはり不安なのは側弯症でぐにゃっとなった背中をみんなに見せてしまうこと・・。
でも今手術を受ければまっすぐな背中で結婚式が挙げられるのではないか?
症状も辛いし、結婚式後となると妊娠や出産も考えなくてはいけない。結婚式前の今が一番ベストなタイミングなのではないか?と考えるように。
手術前にドレス試着をしたときの写真です。少し分かりづらいですがドレスのラインやリボンがぐちゃっとなっています。
実際に側弯症手術を受けた方の声
私は某脱毛クリニックで看護師として働いていました。毎日たくさんの方を見るのですが、お客様の中には側弯症手術を受けた方も何人かいらっしゃいました。
そのお客様達の施術についた際、手術について聞いてみました。
皆様共通して、「学生の頃に受けたから手術のことはあまり覚えていないけど日常生活で困ることは特に無い」と言うのです_:(´ཀ`」 ∠):
また、側弯症手術経験者のブログを読んでみたり。その方も手術後数ヶ月でダンスに復帰しているようでした・・・。
「カイロや整体の先生、両親が言っていたことは大袈裟だったのだろうか」。今まで側弯症手術=悪というイメージを持っていた私には衝撃的でした。
それと同時に側弯症手術を前向きに考えるようになりました。
初めての側弯症外来で手術決定
私は思い立ったら即行動!の性格なのですぐに整形外科を受診しました。
27歳、これが人生で初めての側弯症外来です。電車で1時間くらいのところに側弯症手術の名医がいる病院があったためそこにしました。
レントゲン検査をしてから先生の診察。とてもノリのいい先生でした。
「曲がってるね〜。手術する?この日なら空いてるよ〜」
とその場で2ヶ月後に手術を予約(笑)
あまりにも一瞬で手術が決まってしまったので、手術後いつ日常生活に戻れるのか、結婚式を9ヶ月後に控えているが大丈夫なのか質問した。
先生からは、「手術後1週間で日常生活は送れます!結婚式も余裕ですよ!」と一言。
頼もしいくらい自信満々でこの先生にお願いしようと決めました。
こうして結婚式の9ヶ月前に急遽手術を受けることに٩( ᐛ )و
相変わらず自分の決断力の速さにはびっくりです。。
家族、職場への報告
手術日が決定してから両親にはメールで手術のことを伝えました。母は私の最近の症状を知っていたので少し安心したような感じでした。
父はやはり、「良いカイロの先生を紹介するよ」と言ってきました。
父には申し訳ないが、何年もカイロに通っていて効果が無いこと、最近は症状が辛く手術を受けたいことを伝えると「辛かったね」と一言返事が来ました。やっと分かってもらえて嬉しかったです。
急遽手術日が決まったため職場には「2ヶ月後に手術します。休職させてください」といきなり伝えました(笑)
せめて3ヶ月前に言ってほしかったと言われましたが。結果的に、休職は3ヶ月までという決まりがあったので術後退職しました。
側弯症手術の術前検査と処置
採血、レントゲン、MRI
初めてのMRI。閉所恐怖症の人なんかはパニックになったりすることもあるみたいですが爆睡していました٩( ᐛ )و
呼吸機能検査、心電図
呼吸機能検査では器具をくわえて思い切り息を吹き込むのですが、すぐに息切れしてしまいなかなか吹き込めませんでした。
何度やっても検査結果が良くなくて、隣接の呼吸器内科を紹介され、その日に検査をしたのですがやはり平均よりもかなり悪い数値が出てしまいました。
また、私は元々徐脈です。
脈拍数基準値が60〜90回/分で、それを下回ると徐脈になるのですが私の場合は平常時脈拍数40〜50回/分_:(´ཀ`」 ∠):
ということで別日に循環器外来も受診することに。
特に問題はなくただの徐脈でした_:(´ཀ`」 ∠):ホッ
自己血輸血の貯血
手術中輸血が必要になった際に使うための輸血を術前にとります。
量が多いので1週間に1回、合計3回とりました。
家から病院まで1時間半かかるので帰りがちょっとしんどかったです。
手術前の検査や処置だけで、6回ほど通院しました_:(´ཀ`」 ∠):